節電しながらエアコンを使うためには②
節電しながらエアコンを使うためには①の続きです。
①ではエアコン使用時の温湿度を外と比較してみました。
では、そもそもエアコンを使わなかったらどうなるのか?の検証です。
検証は弊社事務所を使って行いました。
土日は基本休みなので、エアコンは使いません。
この日はバックヤードのみ人がいたので、バックヤードのエアコンだけを稼働させています。
バックヤードデータの青線を見てください。
エアコンがきいているので、バックヤードの室温は外気温より低くなっています。
では、エアコンを使っていないフロントヤードはどうなるのか。
外気温よりかなり高くなっています。
大きな窓から日光が差し込んで、温室状態です。
これを改善するには、オーニングを外壁につけるか、
または、遮光性の高いカーテンなどをつけるかとなります。
ロールスクリーンはあるのですが、おろすと閉塞感が出てしまうため夜でもあげたままです。
こちらは翌日の日曜日です。
左は温度のデータです。
一日を通して室内より外の方が温度は低くなっています。
右の湿度のデータを見るとバックヤードの湿度が15時から急激に落ちています。
15時にエアコンをつけ、18時に消したことがわかります。
一度上がった室温をエアコンで下げようとしてもすぐには下がりません。
湿度はすぐにさがります。
エアコンをつけるとすぐに涼しく感じるのは、湿度が下がったためです。
窓はどうしても断熱性、気密性が弱いのは事実。
それを解消するために、やたらと窓の少ない家があります。
そのような家でエアコンで快適な室温を保つためには、常にエアコンをまわしつづけなければなりません。
冷蔵庫と同じ原理ですね。
外気温のほうが低いのにもかかわらず、窓がないため外の空気を取り入れることができないから、エアコンで冷気をつくるしかない。
冬のことを考えれば、熱の逃げ場がない窓の少ない家のほうがよいのでは?と思うかもしれません。
冬のお日様の光ってとても暖かいですよね。
あの光を窓から採りいれたい思いませんか?
窓をなくしてお日様の恩恵をなくしてしまうのはもったいないことです。
夏の日光を遮り、通風をとり、冬のお日様を採りいれる。
それを補うものとしてエアコンがあるのだと思います。
今回エアコンのデータを検証してみて、そのことがよくわかります。