浴室換気扇には要注意
現在ミタムラではお施主様のアフターフォローの一環として、『ちょっと本格的な掃除に伺います』で訪問しています。
掃除したいけど、どうしてよいかわからないという箇所の掃除に伺い、掃除の仕方をお教えします。
本日の伺ったお家ではキッチンまわりの掃除でした。
「ついでなので、他に気になるところはありますか?」
浴室の換気扇のカバーが外れず、一度も掃除したことがないとのこと。
あと少しで築10年になるお家。
10年分の汚れ…と思い、覚悟しました。
確かにカバーははずれづらく、少し加工をさせていただきました。
これで次回からははずしやすくなります。
カバーをはずしてみると、意外に汚れが少ないです。
しかも汚れはカラカラに乾いています。
昨日お風呂に入ったとは思えないほど乾燥した汚れです。
重大にことに気づきました。
ファンが回ってないのです。
スイッチをオンオフしても回りません。
試しに反動をつけて回してみましたがそれでも回らず。
でもモーター音だけはします。
状況からすると、だいぶ前に故障したのだと思われます。
24時間風呂も設置してあるお風呂なので、その音が常になっているため換気扇の音に気付かなかったと。
私でも音はわからなかったと思います。
毎日、浴室の窓もあけてらっしゃるそうで湿度の高さに気づけなかったとのこと。
スイッチにはオン時にはランプがつくようになっており、24時間オンにしたままなので換気扇はまわっていると思っていたそうです。
カバーがはずせず掃除もできていなかったので、気づけるタイミングがなかったのですね。
モーターはまわっているのにファンがまわっていないのはよい状態ではないです。
スイッチを切って、電気屋さんに相談することをおすすめしました。
2009年に【長期使用製品安全表示制度】という国の制度ができました。
扇風機の発火事故のことを聞いたことがないですか?
長期使用していたために、モーターから発火。
こういった事故をふまえてできた制度です。
対象製品は以下です。
扇風機・換気扇・エアコン・ブラウン管テレビ・全自動洗濯機・二槽式洗濯機
これらの製品を見て気づくことがないですか?
換気扇以外は必要な時にオンオフする家電です。
つまり故障したことに気づきやすい製品です。
キッチンの換気扇であれば故障に気づけるんです。
でも24時間つけっぱなしの浴室換気扇だったら?
ただでさえ故障に気づきづらい製品なのに、色んな条件が重なって気づけなくて。
最悪、発火して火事となります。
浴室換気扇は天井付けが多いので発火してもわかりづらいです。
換気扇をよく見てください。
文字が書いてあります。
『製造年2011年 設計上の標準使用期間10年』
こちらのお家は9年で故障。
私の家も10年で故障して、交換しています。
わが家の場合は音と湿気で気づくことができました。
今回、お掃除に伺って本当によかったと思っています。
こちらのブログを御覧になった方も、どうか換気扇にはご注意ください。
カバーのはずし方がわからない時にはだれかに聞いてみてください。
上越市・妙高市の方であれば、お施主様でなくてもわかる範囲でお教えします。
その場合、ラインでのみの受付となります。
写真のやりとりがないととても手間がかかるので、必ずラインでお願いします。
ラインはミタムラ建築デザイン工房で検索してくださいね。